大相撲夏場所が終わった。日本の伝統的格闘技「相撲」もレスリングのひとつであることに変わりはない。二人が組み合って、力を競い合う。英語では相撲をスモー・レスリングと言うし、日本語でレスリング系の格闘技をすべて相撲と訳しても外れない。 モンゴルからの力士、旭鷲山はモンゴル相撲の出身。一年に一度行われるナーダムという伝統的スポーツ大会の中心行事の相撲は、伝統と格式に則って行われる。モンゴルのスポーツのベースはこのナーダムにあるといっても過言ではなく、この相撲でチャンピオンになったものが、オリンピックの柔道やレスリングに登場してくることが多い。 モンゴルの世界では柔道もアマレスもみんな相撲なんです。その意味で、異種格闘技戦などと声高に叫ぶこともなく、相撲は相撲、レスリングはレスリング、同じ格闘技なんだから強い奴はどこでも強いのさ。なんかこの辺の大陸的なとこが私は好きだ。 旭鷲山も実はアマレスの銀メダリスト(但しモンゴル内の)。五輪にこそ出られなかったが、私のアマレスの仲間なのである。彼の繰り出す技が多彩なのも、レスリングの基礎があることと、モンゴル相撲を背景に様々な格闘技を修練してきた賜物と言える。 土俵が大地全部のモンゴル相撲では、「寄り切り」がないわけだ。五月場所では二勝十三敗の結果に甘んじたが、初日の曙を破った!!相撲を含め、彼の「レスリング」は格闘技としての相撲を堪能させてくれる。旭鷲山とは春場所巡業中に会ったきりだが、あのときは、彼の背景に壮大なモンゴル草原が浮かび上がり実に愉快だった。
「わし大相撲なかったら、住所不定無職すよ」
「勇み足とかいやすよ」
「ガッツポーズだめすか?やっちゃうんす。」 大相撲のルール?からちょっとはみ出しがちな旭鷲山に宿るモンゴル高原の風。ひょっとしたら大相撲の国際化の原動力になるやもしれず。でも土俵割ってからも相手を投げるのは止めて欲しい。他の力士に嫌われるのが私は心配だ。(次週は引き続きモンゴルレスラーの思い出を語ります。お願いだから期待して。) |
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