日本防衛論とオリンピズム 〜憲法第9条の力と五輪憲章〜

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日本防衛論とオリンピズム
〜憲法第9条の力と五輪憲章〜

世界はトランプのやりたい放題に真面目に付き合っている。イスラエルと米国が仕掛けたイラン撲滅作戦は失敗しているにも関わらず、その軍事力主義を誰も非難することもなく、石油の心配ばかりしている。

メディアもネットも論じるのはトランプと石油のことで平和論はどこからも聞こえてこない。せめて国際オリンピック委員会(IOC)がオリンピック休戦を破ったイスラエルと米国をロシアとベラルーシに行ったように国際スポーツ界から追放する声明を出していれば、仄かな灯火とはなったかも知れない。

それにつけても、常日頃から我が国の憲法第9条を改正して、自衛隊を軍隊として認めて、防衛のための軍事力強化を声高に訴える勇敢な?!人々が、いざ米国のイラン侵攻となるといかにして自衛隊を派遣しないで済むかを内心では考えているとしか思えない様相を呈する。

「強い」日本を謳う高市首相にしても直近の米国訪問でトランプに「それだけは勘弁してください」と言ったようだ。どこが「強い」日本なのか?「強い」高市を救ったのがなんであったか?「強い」日本を唱える人々は気づいているのだろうか?

自衛隊 2026-04-04 3

それこそ憲法第9条であったのではないか?高市のエクスキューズは「憲法第9条」の制約であったはずだ。そして現実にイスラエル・米国vsイランの戦争の成り行きを見て、どんなに「強い」日本を求めたとしても、日本が戦争で勝てる国など存在しないことに気づいたはずだ。世界一の軍事大国にシオニスト魂を加えてもイランは落とせないのである。

逆に日本がイランと同じ立場になったと想定して、憲法第9条を改正して自衛隊を軍隊にして、果たしてイランのように対抗できるのか?こう自問して気づくのではないか?日本は「強く」なれないだろうと。日本は勝てないだろうと。

そのイランがトランプに従っているような日本に敵意を抱くどころか、長年の日本と築いた友好の上に話し合いの手を差し伸べているのはなぜか?それは日本が第二次世界大戦以降、80年の間、非戦非攻を貫いてきたからである。

憲法第9条が日本を守っているのだ。

武士道の極意は戦わず勝つである。そのために自らを鍛える。それはしかし敵を打ち負かすためではない。敵に戦意を失わせるためである。憲法第9条改正を勇ましく唱える人々は恐らくいざ事が起きれば一番先に逃げるだろう。憲法第9条を守り、鍛え上げた体位と魂を持って世界に対するその人こそ本当に「強い」日本人であるはずだ。

かつて三島由紀夫が「剣」に託した美学は、突き詰めれば、「刀は武器にあらず」だ。彼はそこまで言い切ってはいないが、刀は武、刀は魂、刀は自らを斬る道である。

憲法第9条を掲げて非戦非攻を貫く国は自衛隊という「剣」があれば十分なのだ。その「剣」が自らを鍛えることをやめなければ、強国が小国を攻めんとする時、強国に馳せ参じ、その愚かさを悟らせるのである。鍛えられた「剣」は黙っていても雄弁である。彼が小国につけば強国の勝利も危ういからだ。

同じく五輪憲章はスポーツによる世界平和構築を目指す。武器を置いてオリンピアに集まる鍛え上げられた選手たちの至高のパフォーマンスによって、彼らに敵う事が如何に困難であるかを見せつける。その尊き高みこそが人類の目指すべき道と思わせる。

サムライが担うべき使命は平和の「剣」を磨くことである。それが本当の強さであり、トランプやネタニヤフの悪夢に突きつけるべき「刀」なのだ。

日本がやるべきことが憲法第9条を盾に自衛隊を矛にすることだと私は思う。それは五輪憲章が描く選手平和隊を守る姿だ。

私が東京五輪開催を訴えた所以であり、ウクライナと札幌の冬季五輪共同開催を唱える根本でもある。

(敬称略)

2026年4月4日

明日香 羊
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編集好奇
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サムライブルーがまたしても歴史的快挙?!
強豪イングランドに聖地ウェンブリーで1−0の勝利を得た。
サッカーの母国代表からの初勝利である。
この試合、イングランドがボール支配率70%、
イングランドがボールを回す間、それぞれの選手が次の展開を読んで、
自由自在にポジショニング。
わずかな隙をつきゴールを奪った。
この戦い方、一人一人が自らを鍛え上げ、
平和の勝利のために相手の攻めを只管耐え、
相手の一瞬のミスから一矢を報いる。
憲法第9条のあり方である。
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「新・実践五輪批判」連載完結!
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ミラノコルティナ冬季五輪を機に地政学的な視点にオリンピズムのプリズムを入れて世界を見るという哲学的挑戦をしております。どうぞご高覧ください。

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