忘却のオリンピックデー 〜オリンピックが平和への架け橋にならない理由〜
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忘却のオリンピックデー
〜オリンピックが平和への架け橋にならない理由〜
この日が来ると私はいつも絶望的な感情になる。6月23日。オリンピックデーである。この日を日本人のどれだけの人が知っているのか?知ろうとしているのか?そのことも普及できない日本という国にオリンピックを招く器量があるのか?毎年そう言い続けてきたが、2025年の今年はその落胆度がかなり高くなっている。
日本オリンピック委員会のホームページを見てもオリンピックデーを祝うメッセージもコメントもない。あるのはトップアスリートを売り込む映像だけだ。国際オリンピック委員会(IOC)が送ってきたメールに救いを求めたが、それはこの記念すべき日に行われた会長交代儀式の事細かな情報だった。そしてさらに私を落ち込ませたのが、バッハ前会長とコベントリー新会長の挨拶に一言も「平和」という言葉がなかったことである。一言だけ「peace」があったのは、バッハが「コベントリーが会長で安心している」という文脈で、This is why, I am at peaceだけであった。
彼らはIOCという巨大組織を運営するための武器オリンピック運動を経営する主権をバッハからコベントリーに移行したことだけを喜んでいるように見えた。そして取り巻きたちが、それを賞賛する。

イスラエルがイランを武力攻撃し、イランが反撃し、トランプ王国が参戦した。そのような状況で何のメッセージも発しないオリンピック運動などあるものか?君たちは何のためにIOC委員をしているのだ。次の夏のオリンピックはトランプ王国が開催国なのである。
私は非難するしか脳のない、それも商業主義化と巨大化を非難するだけのジャーナリストやメディアを批判し、オリンピズムを推進する唯一無二の民間非政府非営利団体としてのIOCの理念を擁護してきた。
しかし、この重要な日、オリンピックデーにローザンヌの立派な本部で行われていたのは会長交代儀式の和気藹々ぶりだけだったのを私は見た。
パリでは昨年開催されたオリンピックの「空飛ぶ聖火台」を復活させた。このニュースをフランス2が伝えた時、しかし、これがオリンピックデーのためにパリが行ったとは伝わらなかった。

1894年6月23日、パリのソルボンヌ大学でピエール・ドゥ・クーベルタンが中心となってIOCを創設した。それは「スポーツを通して世界を平和にする」という明確な意思を表明した日であった。IOCはそのための組織であることを忘れてはならない。
映像を通じてだがあの黄色く静かに光る気球を見た時、夜空に浮かぶ光る球形の希(のぞみ)に見えた。スポーツによる平和な世界。その想いだけは心あるものに伝えたい。
オリンピックデーの前日が誕生日の私は古希を迎えた。古い希(のぞみ)を伝え続けるのが私のミッションと思い込んだ。
(敬称略)
2025年6月24日
明日香 羊
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編集好奇
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オリンピズムは継承すべき思想だと思います。オリンピック運動は良きことだと思います。そのために自らを捧げる人こそが、リーダーであるべきです。そのリーダーは政治とも闘える人でなければなりません。それには命懸けにならなければならない。アカデミー賞受賞者のように家族に感謝する必要はない。コベントリーの挨拶を聞いて、わしもまだまだ死ねないと思った。アウト老で行くつもり。
Noteで2019年の大河ドラマ「いだてん オリンムピック噺」からオリンピズムを学ぶ連載がスタート。最新号は、大河「いだてん」考 第六話 国と個
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IOC会長選 7候補マニフェスト完全採点
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IOC会長選挙の結果についてゲンダイでも論じました。
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コベントリーの勝利にプーチンが反応しました。融和外交に入っていくか?
「2024パリ大会 徹底、実践五輪批判」日刊ゲンダイ連載、全18話
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