「墨子を学ぶ」その3 非攻 〜非戦論と憲法第9条〜
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「墨子を学ぶ」その3 非攻
〜非戦論と憲法第9条〜
「墨子を学ぶ」シリーズ第三弾は憲法記念日に因み「非攻」を選んだ。本日はこどもの日だが、こどもたちの未来に残すべき平和憲法を論じたいと思う。
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墨子が直接書いたと言われる「非攻編・上」から直接学ぼう。
一人の男がいた。この男が罪もない人を殺して、着物や剣を剥ぎ取ったとしたら、天下の君子は皆この男を非難し、不義とする。しかし、その君子が他国を侵略するという大きな不義については、非難しない。むしろ他国侵略を「義」としている。
「一人を殺せば、これを不義といい、必ず一死罪あり。今、大いに不義をなし国を攻めるに至りては、すなわち非とするを知らず、したがいてこれを誉めて義という」
これはまさに今起こっていることではないか?トランプはイランでデモを起こした人々が殺害されたことを非難しつつ、それ以上の数のイランの人々を殺害している。そして自分こそはノーベル平和賞に値する人間だと思い込んでいる。
ネタニヤフはユダヤ教徒で、トランプがクリスト教徒だとしても、この宗教はまず最初に「殺すなかれ」と命じている。これがモーセの十戒の最初である。

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他国を攻めない「非攻」を堂々と詠っているのが、日本国憲法である。
第9条は、
「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。 国の交戦権は、これを認めない」
だからと言って国の自衛権を否定しているわけではない。憲法第9条を持つ日本だから勝手に攻めても文句は言わない、だから攻められるという論理は通らない。逆にこの主張を貫くことが国防に繋がる。
自衛隊は「非攻」の論理を具現化する憲法第9条の精神を守る平和隊として存在すべきだ。この魂を堂々と主張することが日本を守る究極的な武器となる。「九条の魂」を持つ日本を攻めることは許されざることだ。
かつ「九条の魂」を持つ日本は大国が小国を攻める行為に出た時、それを正々堂々と非難し、弱い者いじめを正す使命を果たすだろう。
憲法改正論者が「自衛隊を憲法上に軍隊として規定しなければならない」というのは、一見自衛隊のための正論、国防のための勇敢な論理と思われるが、その本質を追求していけば、自衛隊が特別に有している存在意義、自国を守るだけではなく、世界平和を実現するという使命を矮小化し、ただの軍隊に変えてしまうだろう。
それはかつての日本軍が陥った軍国主義に行き着くだろう。
改憲論者は自国を守るだけの根性で武力を増強すればなんとかなると思っている。そうとしか見えない。しかし武力増強しただけでは強い日本にはならない。三島由紀夫が建白書に記した「武士道をもって軍国主義を克服」の本質は、「魂なき武器は武器ならず」ということである。
彼は改憲を欲していたが、論理を突き詰めれば「九条の精神」を貫くことが武士道につながる。武士道は日本人が持つべき徳道である。
自衛隊が世界平和を実現するための平和隊であるための魂は憲法第9条であり、それは天皇が目指している世界でもあるだろう。この徳道を歩むために命をかけるのが「九条の使命」となる。その覚悟こそ強い日本なのである。
「非攻」の実践は「九条」にあり。
(敬称略)
2026年5月5日
明日香 羊
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編集好奇
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我が父は子煩悩であった。こどもの日は盛大に祝ってくれた。
兜や金太郎がホールに飾られ、大きな鯉のぼりが家の空を泳いだ。
児童福祉司として恵まれない子のために尽くした。
虐待に遭っている子を何度も救った。
施設から逃げ出したこどもをマッチの火を頼りに夜中探しまくった。
どんな問題児でもなつくので「こどもの神様」と言われた。
戦争の時は海軍航空隊でトラック島にいた。
今度戦争が起きても「絶対にこどもには行かせない」と言っていた。
49歳で急逝した。
私もこどもたちのために何かしたいが微力だ。
オリンピズムと「九条の魂」を伝えることしかできない。
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「新・実践五輪批判」連載完結!
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ミラノコルティナ冬季五輪を機に地政学的な視点にオリンピズムのプリズムを入れて世界を見るという哲学的挑戦をしております。どうぞご高覧ください。
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