スポーツ思考回顧録 Retrospectivity of Sport Philosophy

vol.5

今から11年前に吉野家が牛丼を売らない「事件」?!が起きた。現在の吉野家は牛丼も売っているが、鰻や豚も売っている。しかし、未だにうまいのは牛丼である。サッカーはサッカーであるだけではサッカーではない。吉野家からのスポーツ思考はスポーツが平和へのツールであることのヒントを伝えている。

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スポーツ思考録 vol.223 2004/2/13

◆牛丼

 牛丼の老舗「吉野家」が牛丼を売らなくなった。
牛丼屋に牛丼がないと暴れた人もいたそうだ。確か
に牛丼屋が牛丼を売らないのなら、牛丼屋ではない。
 戦禍のイラクからサッカー代表が来日。昨夜、東
京で日本と熱い戦いを繰り広げた。スポーツが戦争
に対して何ができるか?を寡黙に示した。様々なス
ポーツでも同様にイラクとの交流が起れば、復興へ
の礎石となるだろう。ホイッスルが鳴れば、しかし
ピッチは戦場である。がつがつと球際の勝負を挑む
イラクに日本もボールを思うにまかせない。
 スポーツが売るものは何か?それは生きることへ
意志であり、敵の肯定である。その意味でスポーツ
から戦いを取ったら、スポーツではない。故にスポ
ーツは戦争への刀となりえるのである(羊)