不祥事防止に「協力」とは笑止千万! ~スポーツ界に警鐘を鳴らすスポーツ庁こそ改めるべきだ~

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不祥事防止に「協力」とは笑止千万!
~スポーツ界に警鐘を鳴らすスポーツ庁こそ改めるべきだ~

12月26日は日本スポーツ界にとって、敗北の日と位置付けられ
るかもしれない。そうだというのに、ジャーナリズムもJOCも警
鐘を鳴らさぬどころか、好意的に受け止めている幼いメディアもあ
るほどだ。

スポーツ界で相次ぐ不祥事と言われる事象に対して、国が船頭とな
り、円卓会議なるものを開催した。鈴木大地スポーツ庁長官は、「
競技団体の適正なガバナンスの確保に向けて重要な一歩となるよう、
一致協力して取り組んでいきたい」と呼びかけ、日本スポーツ振興
センター(JSC)、日本スポーツ協会(JSA)、日本オリンピ
ック委員会(JOC)、日本障害者スポーツ協会がこの円卓会議の
参加者である。

円卓会議と言えば、2013年に東京五輪2020が決まった後の
組織委員会設立で準備された四者会談が思い出される。どこが指導
権を取るか曖昧な合議体は、日本伝統の和気藹々、以心伝心で何か
を決めようとするわけで、一向に結果が出ない組織となった。

その二の前かとおもいきや、この日の会議でスポーツ庁が来春にも
競技団体の運営指針「ガバナンスコード」を策定することを決め、
国のリーダーシップぶりが明らかになった。

この前提には、各競技団体のガバナンスやコンプライアンスに対し
て信用がおけない状況に、国自身が乗り出すわけで、JSAやJOC
がそのガバナンスコードを基準に競技団体を審査したところで、最
も重要なスポーツの自主性が守られることにはならない。

この危機的な事態こそ、スポーツがスポーツたる根幹を脅かす作業
であることに誰も黙して語らず。むしろ産経新聞などは、審査する
JOCをも審査すべきの論法である。

このことに危機感を有しない日本のスポーツ界こそ、不祥事以上に
不祥事である。

なぜ、スポーツに自律が必要なのか?
なぜ、オリンピック憲章は、スポーツの政治からの自律を強調する
のか?

それは国家という論理では世界平和構築ができないという現実に対
する提言だからだ。スポーツは国家を超えて人と人とを結びつける。
しかもオリンピックは国家を前提として、その国家を超える試みを
スポーツという武器のない戦いにおいて実現するのだ。

ここに音楽、絵画、文学などとは一線を画するムーブメントがスポ
ーツにあるのだ。

だからこそスポーツの政治からの超越が重要であり、スポーツ自身
のガバナンスにガバメントが入ってくることなど、スポーツのガバ
ナンス自身が一致団結して戦うべき対象なのである。

そのような円卓会議に「のうのう」と出ていき、「スポーツの自主
性は守られた」などとオリンピック運動の担い手が言うのでは終末
的と言わざるを得ない。

実際、この会議について、国際オリンピック委員会(IOC)が黙
っているとも思えない。これは倫理の問題ではなくて、スポーツの
存在論の問題だからだ。

どんな不祥事が起ころうとその始末はスポーツがスポーツによって
償うべきなのだ。スポーツの自治が国家権力から自由を守り、その
自由がスポーツの闘いを通じて個人と個人を結ぶ。その個人がいか
なる国家にあったとしても。

不祥事、不祥事というがそれはすべてスポーツの中で解決できる問
題であり、解決すべき問題であった。それができなかったのは、競
技団体の事務局力の貧弱さだ。同様にそれを指導できなかったのは、
JOCの理念のなさだ。日々五輪運動に事務を徹底していれば、少
なくともスポーツへの国家介入に指をくわえていることはなかった
だろう。

JOCが自省すべきは円卓会議を認めたことであり、それはモスク
ワボイコットの苦汁を吐き捨てたことに等しい。不祥事の連鎖は、
まさにスポーツが政治に介入された1980年のモスクワボイコッ
トの悔恨を想起することで断ち切れるはずだ。

JOC会長はそのモスクワ五輪日本代表選手であったはずだが。

本日から始まるNHKの大河ドラマは日本のオリンピックを語るら
しい。その主人公の一人、田畑政治の晩年に関わったものとして、
言い切れるのは、彼らのスポーツへの信仰は、政治との闘いであった
ということだ。そして、その闘いの魂は、田畑政治、大島鎌吉、そ
して岡野俊一郎、荻村伊智朗と受け継がれ、その精神は私自身の心
根にある。

TM

なぜ、自分がスポーツの守らなければならない砦にこうも敏感なの
か?それは私が体協時代から先輩諸氏から叩き込まれたスポーツの
魂のようなものがあるからだと思う。

その魂を後輩に引き継ぐためにも、私はこのスポーツ思考を終える
ことはないだろう。

スポーツ庁のあるべき姿とは、スポーツの精神を尊重して、スポー
ツを育てることである。彼らが上なのではなく、あくまでもスポー
ツの精神が上にある。スポーツ庁がなすべきはJOCを支援するこ
とであって管理することでも支配することでもない。

JOCはオリンピック運動を代表する機関としてスポーツ庁の上に
立つ気概がなければならない。それが田畑政治から引き継いだ精神
である。

(敬称略)

2019年1月6日

明日香 羊
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編集好奇
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昨年の1月6日は、星野仙一さんが亡くなりました。当日、スー
パーJチャンネルの小生の出演も取り消しになりました。私がその
日、語る予定だったのは、「北朝鮮の平昌冬季五輪参加についての
悪戦苦闘の背景でした」金正恩委員長が年頭の辞で五輪参加を述べ
るまでの一年余に及ぶIOCの駆け引きは星野仙一の生涯に及ばず。
か?

春日良一

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考?ご期待
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次号はvol.395です。
(1998年からの400号にあと5思考?!)まだまだ

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