vol.288 立候補都市評価報告書の意味~スタートライン~

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  週 刊 ス ポ ー ツ 思 考 vol.288
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  Sport Philosophy 

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立候補都市評価報告書の意味
~スタートライン~


五輪コンサルタントと言う言葉が一般的なものになっていること
を昨夜初めて知った。TBSのお昼時の番組で2020年五輪開催立候補
都市評価報告書について取り上げるということで取材を受けた時の
ことだ。

 招致成功の鍵を握る五輪コンサルタントについて話をした。私の
知るオリンピックコンサルタントというのは、いわゆる五輪運動の
枠内において影のリーダーシップを取っている表に出ない人々で、
だからこそ、彼らの水面下の工作に意義がある。

 ところが、現在、東京にしろ、マドリッドにしろ、五輪コンサル
タントと契約していることを堂々と発表している。このことは私の
ように無私の精神で五輪運動の一環として五輪招致に関わってきた
人間にするとかなりの驚きである。

 ある立候補都市とあるIOC委員の間に入り、ひとつの取引を成立さ
せるエージェントが五輪コンサルタントであるとすれば、東京招致
委員会が雇っているのは、招致戦略なきJOCと東京都の穴を埋める苦
肉の策である。

 そもそも五輪の招致活動とは五輪運動の一環であるからこそ意味
があるのであって、どこの都市が勝つのかのパワーポリティックス
では、どこかの政党のドン争いと変わらない。

 もう一人の表に出ない五輪コンサルタントがいれば東京の成功が
ある。

 明確に言えば、この招致活動というのは、五輪運動の現在、五輪
運動の運営に実際に関わっていないものには全く分からない世界で
ある。味噌を作ったことのない人間が、味噌の良し悪しを論じるご
とき状況が起きている。

 こうして、運良く東京に五輪がやってきたとしたら、残るのはた
だ五輪が東京に来たというだけで、そこに五輪運動の歴史が刻まれ
ることにならないという理屈、スポーツ思考を熟知している方々に
は「仏」に説法であろう。

 7月のプレゼンに英仏語ができるタレントを特命大使とするなど、
愚の骨頂である。なぜか?五輪招致運動は五輪哲学を学び信ずる者
が行う運動であって、五輪主義を俄かに特命されること自身、五輪
に対する冒涜であろう。

 東京のための五輪ではなく、五輪のための東京!このことを実現
する施策を東京は示しているのか?

 示しているという人がいたが、6月23日を特別な日として宣言しな
い都市に五輪は微笑むのだろうか?

 概ね、各メディアは今回の五輪開催立候補都市評価報告書の「評
価」を東京に好意的と見ているようだ。

 それはそれでいいのだが、果たしてこの報告書の意味が何かを把握
できているのであろうか?これはあくまでもFact Finding事実を事実
として伝えることを是としている。

 決めるのは、五輪運動を熟知し実践しているはずのIOC委員だからだ。

 今の時点ではどの都市もスタートラインと言わざるを得ない。

2013年6月25日

                         明日香 羊

                                  ────────<・・

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編集好奇
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 今日の「ひるおび」という番組で、私のコメントを出してくれま
した。

 評価報告書が東京に好評価、東京に五輪が来るの構図の中で、良く
取り上げてくれたと思いました。

 五輪招致は五輪のため、東京のためではない。理想と言えば理想
です。しかし、これを捨てたら五輪そのものに価値がなくなること
を想起してほしいものです。

 五輪を東京に招くことで、世界に何が出来るのかを東京は本当に
アピールしていますか?
   
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  考?ご期待
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 次号はvol.289です。  
                      

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