vol.292 4000本安打のメッセージ ~招致活動は五輪活動~

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  Sport Philosophy 

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4000本安打のメッセージ
~招致活動は五輪運動~


 東京五輪開催が決まるかどうか?後7日の闘いとなった。私にも色
々とメディアからのアプローチがある。それぞれに全力で応えている。

 私の語りに会得するジャーナリズムもあれば、出演を断るテレビ
局もある。いずれにしろ、私はオリンピズムの思想を世間に知ってい
ただきたい一心で行っている。

 そんな中、敬愛するイチローの4000本安打を顧みる。日々の積み
重ねで築いたこの数字に敬意を表するとともに、一方で4000本を打
ったというだけの事実だと思い込んでみる。イチロー自身が日米通
算安打に歴史的価値を置かない言動をしているように、この数字の
意味するところは深い。

 毎日、毎日、一生懸命、身心の準備をし、ひとつひとつの投球に
向かい、打ち続けてきたその結果、打数は4000を記した。この毎日
同じことを継続するということの大切さ、大変さ、まさに偉大なる
仕事である。

 4000本ということは、その3倍以上の失敗があるということで、失
敗を次の安打を生み出すための糧と考える生き方の結実である。

 そして思うのは招致活動のことである。7日に行われるプレゼンテ
ーションに衆目が集まるが、しかし、そういう晴れの部分は実に結果
に直結しないのである。第一にプレゼンテーションに臨む前に、IO
C委員は投票すべき都市を決めているからだ。 

 招致活動を無駄にしないためにはどうしたらいいか?招致活動もオ
リンピズムに貢献する活動であるべきことを再認識することが肝要で
ある。招致活動がオリンピック運動である限りにおいてその活動は意
味がある。

 招致を進める中で、市民の五輪についての思考を活性化させ、「五
輪による平和構築」の構図への理解を深めることが大切だ。それによ
って、立候補都市全部において、五輪運動が広まることなる。

 その日々の積み重ねを東京がすることのよって、五輪開催の夢がか
なうのならば、それはとても意味のある招致成功である。また、たと
え開催が叶わなかったとしても、そこに五輪運動の意味を伝える作業
が行われてきたのであり、それは次の成功に繋がる活動である。

 果たして東京が都内の子どもたちに五輪哲学を伝える日々を歩んで
きたであろうか?

 もし招致活動を叶うまで永遠に行う覚悟があるのであれば、日々の
招致活動が五輪運動そのもにすらなるのである。
 イチローの4000本安打は、招致活動に五輪運動を教えている。 

(敬称略)
 
2013年9月2日
                         明日香 羊

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編集好奇
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 日刊ゲンダイというタブロイド紙に「五輪は東京に来るのか?」
とい連載を先週月曜日から土曜日まで6本書かせいただきました。
 明日発売の女性自身では「2020年五輪開催都市」について
述べています。
 理想の五輪都市について思考を巡らすと招致戦略も見えてきます。
それはイチロー選手の日々の努力にとても似ているのではないでしょ
うか?
    
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  考?ご期待
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 次号はvol.293です。 
 こんどこそ私の招致戦略「東京が勝つためには」を描きたいと思い
ます。あと一押しなのだが。
 その意味をプレゼン前に知りたい場合は、ご連絡を!!

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