オリンピックの絶滅危惧種~JOCは五輪のために守られる~

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 オリンピックの絶滅危惧種
 ~JOCは五輪のために守られる~
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 国際保護連合(IUCN)がニホンウナギをレッドリストに掲載
した。レッドリストとは同機関が世界の絶滅が危ぶまれる生物種の
一覧である。先ほどこのニュースを聞いて本物の鰻重が食べれなく
なるのかと不謹慎ながら考えた。

 折りしも舛添要一知事は6月10日に開かれた都議会の所信表明演
説で「2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの会
場計画の見直し」をする考えを示した。五輪招致が成功するまでは
挙国一致体制で最上の理想的な五輪開催都市を演出して、招致が決
まり具体的な開催準備に入った途端、情熱が冷却したように現実的
な開催計画が浮上してくるというのはありえる話ではある。

 しかし、所信表明という公の場、開催都市の首長が堂々とIOC
への約束を訂正すること述べた。しかもその国の五輪運動を統括す
る日本オリンピック委員会(JOC)は寝耳に水だった。これは重
大な問題である。

 立候補都市が過酷な招致レースを勝ち抜き、IOC会長のコール
「TOKYO」に感動し、雛壇で結んだ開催都市契約書は、東京
オリンピックが五輪憲章に基づいて開催されることを根本的に誓約
する。その誓約はその都市のある国のオリンピック委員会と開催都
市が行うものであるから、少なくともJOCには、相談の上、公式
な声明を唱える必要がある。

 先の東京五輪に向けた選手強化費も新設されるスポーツ庁参加の
コミッションに一本化され、JOC自身の存在価値が薄れる危惧を
いだいていた矢先の出来事である。

 冒頭にニホンウナギのレッドリスト入りを述べたのは、どこか
ニホンウナギが日本オリンピック委員会に見えてきたからである。
舛添知事の発言が単独のものと思っていたら、東京五輪組織委員会
森会長が国民に喜ばれる大会にするために会場計画を改めて見直す
という了解をしていたと表明していた。蚊帳の外だったのは日本の
オリンピック運動の本家本元JOCだけだったという図式。

 開催都市契約では、招致活動の段階から、「立候補ファイルや保
証書などでIOCに行った約束を遵守すること」を規定している。
IOCやオリンピックファミリーにしてみれば当たり前の規定だ。
招致の時に思い切り高くアドバルーンを挙げておいて、決まった瞬
間にその手を離し、後は知らない。現状に任せましょうでは、五輪
運動自身が動いていかない。

 都知事が都民のために勝手に五輪開催都市計画を改定するのは結
構だが、それならば五輪側はさようなら!と言うこともできる。
(オリンピック憲章第36条第2項)

 このところの政府やそれに代表される政治のオリンピックを軽ん
じたあり方には一石を投じざるをえない。特に、開催都市契約では
特に「競技会場に関する変更は、関係国際競技連盟(IF)との協
議とIOCへの事前承認が必要」としている。スポーツ界の権威を
無視して勝手に事を運べるという安易さは、スポーツへの冒涜でも
ある。

 と私はいきり立っているのだが、さすがにJOCの竹田会長も、
オリンピック運動の立場から、「・・・IOCとの約束を100%
実現できれば理想だが、状況は変わる。ただし、IOCにコミット
したことは簡単には変えられない」とコメントした。実際のところ、
大幅な縮小案となった場合、IFも黙ってはいないだろう。

 もちろん現実的な修正はあるし、そこはまさに交渉ごとだが、最
初からスポーツを無視したステートメントを発する都知事は、オリ
ンピックスタンダードからNOを突きつけられるだろう。

 JOCに頑張ってもらいたいのだが、このところ続く五輪運動か
らのおいてきぼりに、むしろIOCがJOCを絶滅危惧種リストに
入れて、保護してくれないかと思ってしまうのである。

 私がJOCにいたとすれば、早速IOC会長に電話して、東京都
の暴走、国の干渉を訴え、いかにして彼らを五輪哲学の学徒にする
か話し合うであろう。
                        (敬称略)

2014年6月12日  
                        明日香 羊         
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編集好奇
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 ロンドン五輪が「レガシー」という言葉を残し、東京五輪招致は
それを受け継ぎ、多くの関係者から聞かれる言葉となった。
 しかし、JOCが受け継ぐべきは何か?それは自律であるはず
だ。それが1989年のJOCの独立の遺産である。
 死守すべき一点と思います。
 皆様のスポーツ思考を期待しつつ

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  考?ご期待
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