代表の成長はメディアの成長とともに~W杯2014の苦言~

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  週 刊 ス ポ ー ツ 思 考 vol.320
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  Sport Philosophy 

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 代表の成長はメディアの成長とともに
 ~ワールドカップ2014の苦言~
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 ワールドカップが幕を閉じた。日本の勝利なき闘いに落胆する日
々を笑うメディアの論調は、戦前の強国日本を煽った日々を忘れた
かのようにザックジャパン否定に走っている。「攻めて勝つ」サッ
カーが現時的でない!ことを多種多様に説いている。「失点以上に
得点を奪う」戦法は、少なくとも最高峰の戦いではなかったようだ」
(産経新聞)

 第二次世界大戦の前と後の新聞論調を想起させる。戦いが始まり、
敗戦が決まるまでは日本絶対、敗れれば一億総懺悔である。

 今次ザックジャパンは史上最強のチームと謡われた。その時のメ
ディアの批判は攻撃的サッカーに向けられたことはなかった。しか
して、その結果、結果が出なければ全てが否定される。そして少し
でも結果が出れば、何とか矛先を収める。

 思えば常にそうであった。ドーハの悲劇でオフトジャパンは判官
となり、加茂更迭で俄監督となった岡田ジャパンも初本戦参戦で批
判は逃れた。ベスト16入りしたトルシエジャパンと第二次岡田ジ
ャパンはOK。今次W杯と全く同じ結果を残したジーコジャパンは
戦前OK、戦後全否定。

 「日本代表が成長していない」と言うが、それはメディアも一緒
だということだ。「日本選手のメンタルが弱い」「球際の凄みがな
い」「外の国は必死だった」一昔も二昔も前に「根性なし!」と敗
者をののしった時代と何も変わっていない。

 なぜ日本が継続的自力を発揮できないように見えるか?について
は、日本サッカー協会の選手強化姿勢が問われなければならないと
思える。理想の日本サッカー代表があるのだとすれば、そこに向か
って長期的展望に基づいた代表プロデュースが必要である。

 加茂がだめなら、岡田、岡田がだめなるトルシエ、トルシエがだ
めなら、ジーコ、ジーコがだめなら、岡田、岡田がだめならオシム、
オシムがだめならジャック、そしてジャックがだめなら。。。

 うまくいかない家庭をすべて夫の性にして、あるいは妻の性にし
て何度も取り替えても結果は同じ。二人の男女が波乱万丈の日々を
乗り越えた先に築き上げた城ほど確固たるものはない。

 前号でも書いたが中村俊輔が面白い指摘をしている。代表監督は
日本人であるべきだというのだ。外国人監督の場合、大事な局面で
の言葉の壁が選手との細かい意思疎通を欠くことになり、それが致
命的になる。

 実際今次W杯ベスト4は自国監督を持つチームだった。俊輔の指
摘と少し違う視点だが、日本人代表の監督は日本人であるべきとの
論は、サッカーがその国の文化を象徴するスポーツであることを思
えば、選手から監督への連続性は大切にされなければならないだろ
う。

 オシムからジャックに伝えられるものが、日本人から日本人へな
らば分かりやすい。もっと洞察すれば、誰が監督になるかについて、
日本サッカー協会は日本サッカーの理想像を指し示し、それを監督
に委ねる立場になるべきだ。監督にお任せしますは卒業する時期と
思える。

 思えば、Jリーグ草創期は華やかだった。往年とは言え世界のス
ター選手が各チームにいて、それぞれが素晴らしいプレーを披露し
Jリーガーを引っ張った。Jリーグが世界最高峰のリーグになるよ
うに努力する活動は継続されているのだろうか?今、Jリーグに世
界の頂点に立つ選手はいるだろうか?

 日本代表の試合を観戦する人は多いがJリーグを観戦する人はそ
れほど多くない。もちろん日本リーグ時代に比べれば雲泥の差だが、
日本リーグ時代にも日本代表の試合には相当の観客が集まったのだ
から観客のメンタリティーもそれほど変わっていない。

 問題はならばメンタルを強くするとはどういうことか?勝つため
のメンタリティとは何か?というところに話を持っていかなければ
ならないはずだ。そしてこの部分においてはいわゆるスポーツ科学
はかなり進んでいるはずだった。競泳ジャパンが良い成績を収める
ことができてきたのはこのメンタルトレーニングの部分が大きいよ
うに見えた。それがなぜサッカーに生かされないのか?

 かようにして、複数の視点から考察を進めることが大事で、日本
のメディアも世界標準での戦いをしなければならないということで
ある。日本代表を論じる場合に、日本代表に特化して根掘り葉掘り、
その枠内での思考を繰り返すので、先に書いたようにいつも同じ結
論になる。すなわち「戦う姿勢」や「決定力」の不足。

 日本サッカー協会が世界一すばらしいサッカー協会になり、Jリー
グが世界最高峰のリーグになり、日本のスポーツマスコミが日本の
政治を動かすほどの言論力を持つようになり、世界のジャーナリズ
ムをリードできれば、日本代表が世界一になるのは火を見るよりも
明らかだ。

 ザックの次はアギーレと騒ぐメディアもそれに応じるサッカー協
会が日本代表の成長を妨げているように思う。

 2014年ワールドカップは「自らが変わること」を求めている
のである。 

                        (敬称略)

2014年7月21日  
                        明日香 羊         
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                                  ────────<・・

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編集好奇
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 FIFAワールドカップ2014年は様々な思考を要求しているよう
に思う。特にブラジルの惨敗、日本の予選敗退は「良識」を超えた
結果だったからだ。

 次号では「ザック」バランにこの大会での日本代表を振り返るつ
もりである。

 皆様のスポーツ思考を期待しつつ

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  考?ご期待
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