スポーツの墓場~国立競技場の亡霊~

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  週 刊 ス ポ ー ツ 思 考 vol.335
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  Sport Philosophy 

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スポーツの墓場
 ~国立競技場の亡霊~


 国立競技場が破壊されてどのくらいの月日がたったのだろう?
「破壊」。2013年9月に2020年東京五輪開催が決定した。プレゼンテ
ーションは完璧だったと招致委員会は自負した。その完璧さの中に
新国立競技場建設が含まれていた。しかし、それが1964年東京五輪
のメインスタジアムを無くして新たな建造物を打ち立てることであ
ると思い知ったのは競技場の解体が現実になった今年3月である。

 日本スポーツ振興センター(JSC)が公開した映像は、涙なしでは
見られなかった。
 https://www.youtube.com/watch?v=OBlk9HY8kIQ

 コンパクト五輪を謳い、8キロメートル圏内に集約された五輪施設
を強調し、それはすべてアスリートファースト「選手第一主義」で
あると訴え、その熱弁冷めぬ翌年には会場変更案を示唆し、勝って
しまえば何でもありのなりふり構わぬ東京五輪組織委員会ができた。

 国際オリンピック委員会もお咎めをするかと思えば、アジェンダ
2020の提言にちりばめられた節約至上主義により、コストが下がる
のであれば会場変更もいいよ!という有様。

 それじゃ、あの時、似たようなコンパクト五輪を標榜し敗れたマ
ドリッドに何って言い訳するのだろう。約束して貰う物だけ貰った
らさっさと前言撤回。これじゃ招致活動のモラルを問われても仕方
あるまいに、世間は税金無駄遣いはNGだから、節約ならばという人
々も多いのが現実。

 こうした常識に反旗を翻して、「スポーツで平和」を主張するの
が、オリンピズムなのである。しかし、産経新聞の「オリンピズム」
はもはやオリンピック雑学記である。私のコメントももはや必要が
ない。

 これほど会場変更がOKだというのであれば、まさに多額の予算を
必要とする新国立競技場建設こそ「中止」されるべきであったが、
もはやそれは後の祭り。すでにあの日本スポーツ現代史の詰まった
国立霞ヶ丘陸上競技場は無い。

 ロンドン五輪の模倣か、はたまた五輪運動の今はやりか、レガシ
ー、レガシーと叫ぶ輩を私は信用しない。なぜって、それじゃ彼ら
に1964年東京五輪のレガシーを問うて欲しい。東京五輪のレガシー
を尊重するのであれば、すくなくとも国立競技場は残すであろう。

 国立競技場こそ、あの10月10日の晴天の下、「スポーツと平和」
を象徴した存在であった。その純粋無垢な理想的時空を後代に語り
継ぐことこそレガシーなのではないのだろうか?

 それを打ち壊してしまった罪は大きい。しかも打ち壊した後に建
てるべき新国立競技場は吝嗇家の東京都知事と丸投げ文部大臣のせ
いで屋根が着くかどうかも分からないというではないか!呆れても
のも言えない。

 これすべてオリンピズムの欠如である。そもそも五輪は東京都が
開催するものである。根本的には都がすべての財政を賄うべきだ。
「根本的には」であるが。それができない場合があるので、五輪は
政府の全面的支援を補償させないと立候補出来ない規則。出す出さ
ないでオリンピズムを忘れた議論が続いていく。

 東京に五輪がやってくる!ということが、唯一世界平和構築とい
う理想を現実にする手段である!という信念が必要だ。だからこそ
血税を捧げても五輪を開催する価値があるのである。この一点がな
いから主婦の井戸端会議が第一線とされる人々の間で平然となされ
ているのだ。

 こういう状況に一発を投じなければならないのがその地域を統括
する日本オリンピック委員会の役割なのに、只管の静観。静観とい
えば聞こえはいいが思想がないから動けないとしか思えない状態で
はないか!!

 https://www.youtube.com/watch?v=OBlk9HY8kIQ
 スポーツの殿堂が打ち壊されていく。日本のスポーツ界はやって
はいけない「戒め」を破った。世界にスポーツで平和の実現を少な
くとも抱かせ、その後、日本のスポーツとともに競技者の汗と血を
刻んできたその場が崩れていく。その姿はスポーツの墓場である。
スポーツの精神が離れてしまった。まさに亡霊である。

 あらゆる圧力にも耐えて、政治も、経済も、宗教も、性別も、国
の境も超えて若い力が調和する姿を象徴するその場を「破壊」した。
オリンピズムは静かに裁くであろう。それは理念なき五輪を返上す
ることかもしれない。
 
 本年4月15日、国連は「スポーツが世界の変革にさらに大きな役割
を果たす時が来た」ことを認めている。

                        (敬称略)

2015年6月7日  

                       明日香 羊        
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                                 ────────<・・

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編集好奇
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 オリンピックの理念を信じ、それに馬鹿みたいに本気で取り組
む人々が偲ばれます。
 荻村伊智郎、松平康隆、大島鎌吉、鈴木良徳、清川政二、、、、
 国立競技場の逝去とともにすべてがそこに葬られるのかも知れ
ない。
 
 皆様のスポーツ思考を期待します。

                         春日良一

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  考?ご期待
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 次号はvol.336です。 
 (1998年からの400号を目指して あと64思考?!)

スポーツ思考
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