チームだからできること ~リオ五輪陸上男子400メートルの日本~

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チームだからできること
~リオ五輪陸上男子400メートルの日本~

リオ五輪も閉会までわずかとなった8月19日陸上の男子400メートル
リレーで日本が素晴らしい走りを見せ、37秒60のアジア新記録で2位となり、
銀メダルを獲得した。

ある人が私にこんな質問を投げかけた。
「どうして陸上は全種目に出ているんですか?ほとんど上位に入れないのに。
水泳と違いますね」

その問いに一瞬戸惑ったが、これが長年の日本の五輪代表選手団編成のひとつの
謎であったことを想起した。(全種目に出ているわけではないが)

選手団編成のための委員会が日本オリンピック委員会(JOC)に構成され、
その委員会がそれぞれの競技団体の代表と折衝して、各競技団体のチーム編成数を
決めていく。

弱小競技団体は、未来への経験を訴えて何とか五輪参加が果たせるように必死だが、
JOC側は全く成績が期待できない種目をどこまで認めるかで議論が白熱する。

若き頃からこの編成委員会に関わってきたが、いつも疑問に思っていることが、
ひとつあった。
それは一方で「戦う選手団」を謡ってメダル量産を掲げるのに、
もう一方で「それぞれの種目に日本一を参加させる」という暗黙の不文律がある
ように思えたことだ。

その論点が老獪な委員の頭脳では右往左往するので、
結論は競技団体との力関係によって決まっていくように思えた。

実際、陸上競技が前回のロンドン五輪で獲得したメダル総数は23である。
この数は水泳が獲得した73と比べると雲泥の差である。
にもかかわらず、陸上競技への参加は十全となされている印象がある。

水泳がオリンピックの選考基準を独自に設け、一発勝負で選手選考する方式を
確立してからその成績が一挙に加速したことに鑑みれば、陸上も同様の
厳しい基準を設けたらどうだろうか?と思う気持ちも理解できるところだ。

しかし、ここもそうならないのが、オリンピックのあり方なのである。
選手団編成委員会の自己矛盾を整理して、単純に日本のオリンピック代表選考基準を
設定すれば、それは「参加することに意義がある」オリンピック精神に基づく以外
にない。

すると五輪憲章で認められている一種目3名までの枠内(競技団体ルールによって
さらに少ない場合もある)でフルエントリーを果たそうとするのがオリンピック運動
ということになる。
そこに日本一の選手を当てていくという形になれば、その頂点を競う競技力向上が
焦点化してくるだろう。

この発想の中では陸上競技のフルエントリーも許容できるところだろうが、
しかし予選で落ちていく選手が余りにも多いと「なぜ?」という疑問が
生ずるところだ。

そのようなもやもやした気持ちを吹き飛ばしてくれた男子400メートルリレー
決勝であった。

日本の4選手で9秒台は一人もいない。
1位となったジャマイカはみな9秒台、
失格とはなったが3位でゴールした米国もみな9秒台。
ちなみに選手のベストレコードを合算すると、ジャマイカが38.95秒
日本が40.38秒、米国39.12秒。
これでどうやって日本が2位になれるのだろう?

足し算では得られない正解がスポーツにはあるようだ。

その鍵になるのがバトンパスだということになる。
そしてこの技術が日本の持つ最高のパフォーマンスの正体だった。
新アンダーパスは受け手も渡し手も最長に腕を伸ばした状態でバトンをパスする。
渡した状態がそれそれのベストスピードに近ければ近いほど、その加速は奏功する。

結果、日本は37.60秒でゴール。ジャマイカは37.27秒、
米国は37.64秒であった。

一人ではなしえないことが、四人ではなしえた。

百メートル決勝に残った日本人選手はいなかったが、
四人を繋いだ百メートルでは日本チームが世界二位となった。

東京オリンピック日本代表選手団の編成方針は、
「参加することに意義がある」オリンピックのために
それぞれの日本一をエントリーする努力であるべきかもしれない。

それによって、それぞれの種目がつながり、
つながることで強くなるニッポンを世界に示し、
そこから世界平和構築へのメッセージを広げることが
できるのではないか?

男子400メートルリレーの日本男児たちが
抱かせてくれた真夏の夢である。

(敬称略)

2016年8月21日12:55

明日香 羊
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編集好奇
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閉会式の五輪旗渡式典に登場する日本人の著名アスリートは誰か?
と取材を受け、閃いたのはイチローでした。

次号でそれについて私なりの思いを綴ります。

皆さまのスポーツ思考に期待します。

春日良一

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