五輪への招待状 ~参加することに意義がある~

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五輪への招待状
~参加することに意義がある~

安倍首相も小池都知事も平昌五輪の開会式に行かないそうである。
相当多忙な方々だから、たかがスポーツの祭典にお出かけになる
こともないだろう。もっと大事なことがあるのだから。

こう思う人が多いだろうか?

平昌冬季五輪

私はとても残念である。なぜならオリンピックは参加することに意義
があるからだ。このオリンピックに参加するために世界のアスリート
は必死の努力を続け、数々の困難を乗り越えて、自国の頂点を極
め、それでも辿り着かない場合もある場所。

そこにたまたま一国の首相であるというだけで、そこにオリンピックを
開催する都市の首長であるというだけで招待されているお二人が、
こぞって参加しないというのである。

オリンピックがその他の世界選手権やワールドカップと大きく違うの
は、それがただ競技の頂点を競う闘いの場であるだけではなく、
その大会自体を開催することに世界平和の象徴があることである。

四年に一度、世界中からトップアスリートが集い繰り広げる闘いの
中で、まさに国を超え、宗教を超え、人種を超え、経済を超え、あら
ゆる垣根を超えて調和する表象がそこにはあるのだ。だからこそ、
オリンピックは世界をリードする各国のリーダーをその開会の式典に
招待し、共に祝うのである。

競技会が始まる開会式にオリンピックが力を入れて、そこに五輪の
理念の象徴を顕現させようとするのは、まさに五輪のメッセージで
あり五輪が平和運動であることの証でもある。

日韓で問題とされている慰安婦についての政治的軋轢も、米朝の核
問題も、五輪開催中だけでもお休みして、我々が平和に向かって生き
ようとする生きざまを記録し、記憶にとどめようではないか!

かつて古代ギリシアの五輪ではポリス間の争いを四年に一度は休み、
裸一貫で競技する人間自身の卓越性を享受した。そしてそれは、
戦いよりも(いまなら政治よりも)大事なことがあるはずだという心を見せて
くれるものであった。

近代に復興させてオリンピックもまさに休戦の思想を基に、スポーツで
平和な社会を作ろうという挑戦であったはずだ。その試みは、1992年
ボスニア紛争の時、サマランチ国際オリンピック委員会会長の提唱で
国連の決議も得て、オリンピック休戦として定着した。実現は困難でも
以降、国連決議を繰り返している。

1994年のリレハンメル五輪ではボスニア紛争真只中、一日だけだった
がその休戦が実現した。

昨年の国連決議では、各国代表が「スポーツが如何にこれからの世界
に重要な役割を果たすか、特に平和構築への貢献に期待することがで
きるか」と自国での具体的な事例を挙げていた。

ことほどさように五輪の重要性が確実なものとなっており、あのいまだに
竹のカーテンがあるような北朝鮮の硬質な心も開き、北朝鮮も五輪に
参加することとなった状況で、五輪への不参加を表明する日本の二人
のリーダーには失望を抱かざるを得ない。

東京五輪を迎えるのならば、その五輪の意味を深く思考し、平和への
思いを心の根として、同志である五輪開催都市に敬意を表し、平昌五
輪に参加するのは当然のオリンピックプロトコール(五輪儀典)である。

「オリンピックは参加することに意義がある」というのは、ただ単に勝利
至上主義へのアンチテーゼではなく、その活動自身が平和貢献活動
であるという意味だ。自らの参加することが平和に寄与するという思想
である。

そのためには先述した選手たちの決死の努力、いわゆる血と汗が捧げ
られている。だから安倍首相にも小池都知事にも勇気をもって、平昌
五輪に参加していただきたい。

そうすればそこに開ける大地は、政治的ゴールが求めたもの以上の
成果を出してくれるであろう。

(敬称略)

2018年1月17日

明日香 羊
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編集好奇
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前号発行後、北朝鮮の平昌五輪参加が表明されました。
今月20日にはIOC会長召集の下、南北五輪委員会会長、平昌組織
委員会会長、南北両国政府高官がローザンヌはIOC本部で参加の
具体的問題を話し合います。

まさにスポーツ外交の結実です。

スポーツ外交について二つの番組で合計2時間半しゃべりまくりました。
が、映像は合計で10分位。
政治評論家の各位は、北朝鮮は出るわけがないと言っていた平昌五輪。
今度はスポーツの政治利用に焦点。
スポーツ思考が全くありません。

皆様のスポーツ思考を期待ております。

春日良一

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考?ご期待
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次号はvol.376です。
(1998年からの400号を目指して あと25思考?!)

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コメント

  • 長野県知事は平昌に行く

    長野県の阿部知事がピョンチャンの開会式に行くようですね。
    あちらからの招待状に応えたもののようです。
    これも貴兄の遺徳ですか?


  • Re: 長野県知事は平昌に行く

    >>長野にはオリンピックシティとしての心の遺産が残っている気がします。当時共に招致を戦ったスタッフも県庁や市役所で頑張っています。彼らの心にオリンピック精神の何かは残っていると信じています。



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