沈黙のJOC ~本物は語らず~

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沈黙のJOC
~本物は語らず~

日本ボクシング連盟の内紛がメディアが取り上げるには格好の材料となり、
劇場型議論が虚しく繰り広げられているのを遠くから見ている。そもそも
周到な準備をしメディアへの波及も十分計算していた333名の「ボクシング
を再興する会」が音声録音もリリースすれば山根会長辞任は当然の流れ
であっただろう。

山根会長もメディアに登場するを良しとして真っ向から打って出たので、
この寸劇は益々盛り上がる。

しかし、山根会長=悪、再興する会=善、という構造でメディアが論じてい
るが、本当にそうなのだろうか?実際には、これは一競技団体内の派閥の
構造であり、スポーツの歴史に中では何度も繰り替えされてきた紛争の現
象に過ぎない。バスケットボールしかり、テコンドーしかり、バレーボールし
かり、、、

しかし、信頼したい情報番組で専門家と称される人々やレギュラーコメンテ
ーターの発言に明らかな誤謬があったので、そこだけは正しておきたい。

昨日のTBS「ひるおび」でのコメントである。いろいろあるが、ここでは、重
要な二点を取り上げる。

ひとつは、レギュラーの弁護士の言った「ここまでJOCが何もしてこなかった
こと事態が問題」という発言。議論が山根独裁体制について政治的な指導
が必要と言う空気が醸成される中での発言だった。しかし、これは全くの暴
言である。最も重要な一点を彼らは忘却している。それは「スポーツの自律」
という問題である。

スポーツは政治からの自律が本質である。そこに自由があり責任がある。
だから政治にはできないこともできる。最も重要な部分が日常的な問題と
同様のボヤキ論法に押される状況だった。各競技団体は「自立」した団体
であり、その人格が保証されるからこそ「自治」が成り立ち、それが「自律」
になるのだ。

JOCが競技団体の自治に介入すること事態が、スポーツを否定することに
なる。今回のようにボクシング連盟の有志からの訴えがあり、その訴えに合
理性と普遍性があり、介入するしかないと判断された時のみ登場するしか
ないのだ。

この議論の延長戦上に「モスクワ五輪ボイコット」問題が言及され、JOCの
決心への政治介入問題があったから、スポーツに政治が圧力をかけては
いけないという風潮が出て政府や日本体育協会(今の日本スポーツ協会)
が競技団体の問題には手が出せないという話がされていたが、本質的に
スポーツは「自律」が原則なのである。しかも、「モスクワ以降、体協とJOCが
別れた」などと専門家と言われる方が、何度も強調していたのには驚いた。

完璧に間違っているからだ。モスクワ五輪は1980年、JOCの独立はそれから
9年後の1989年、完全独立は1991年。体協からJOCが独立するまでの
血の滲むような努力と汗の11年間を誤るとは空いた口が塞がらない。

この二つの問題こそ本来JOCが堂々とその誤りを指摘し、訂正を求めるべき
ことと思う。なぜならそれはJOCが最も守らなければならない「スポーツの自律」
というオリンピックを支えるオリンピズムの根幹に触れる問題だからだ。

しかし、JOCは沈黙する。本物は語らず、ただ実践あるのみ。二年後、東京
でオリンピックが始まれば、すべての論調が「スポーツ絶賛」状態になるのを
知っているからだ。それはある意味、権威だからこその威風堂々かも知れない。

でもしかし、もし私がJOCにいたならば、きつい一発を発していたとは思うの
だが。

(敬称略)

2018年8月9日

明日香 羊
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編集好奇
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産経デジタルiRONNAで、ボクシング問題についての小生の論考が発表され
ました。緊急寄稿を依頼され執筆しました。ご高覧いただければ幸いです。そ
れにしても問題チェックのため各チャンネルを見ていたら、今回の「暴言」に
遭遇しました。視聴者は「そうだろうなあ」と思うだろうし、それだけならまだしも
「JOCは何やってるんだ」と思われては、本末転倒なので、一筆認めた次第。

「誠に日の下に正しき者なき」であります。

春日良一

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考?ご期待
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次号はvol.386です。
(1998年からの400号を目指して あと15思考?!)

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