交通渋滞問題は誰のせい? ~スポーツが政治を凌駕しなければならない理由~

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交通渋滞問題は誰のせい?
~スポーツが政治を凌駕しなければならない理由~

本日7月24日午前0時から24時間、首都高速道路の入り口のうち、新国
立競技場に近い「外苑」の上り・下り、選手村に近い「晴海」「新都心」の
4か所が閉鎖される。また、首都圏の高速道路の11か所の料金所でレー
ン数を減らして渋滞具合を検証するほか、西神田、高井戸など50か所の
入り口も交通量が増える場合は閉鎖する。一般道でも、都心に向かう車の
量を減らすため、信号の時間を調整する。(Yahooニュース伝)

東京五輪が運営面で抱える問題の一番は交通渋滞である。それを解決
するための対策として、テストが行われている。そもそもコンパクトな五輪
を謳って招致に成功した東京。しかし、招致成功時の猪瀬都知事が辞め、
舛添要一が都知事になると早速前任者の東京五輪構造に手を付け、経
費削減のためにバスケットボール会場を埼玉に、自転車競技場を静岡に
など、コンパクト理念を崩しだした。経費削減を謳えば、批判するものもい
なかった。

後世の遺産となるはずだったザハの斬新な新国立競技場も見直され、全
く違うコンセプトのスタジアムが論じられ、経費削減のために冷房設備も削
られた。1964年の東京五輪の残したレガシーであった霞ヶ丘国立競技場
は無残にも取り壊され、ザハもこの世を去った。日本近代スポーツの汗と
血を知るものは悔恨の涙を流したが、心痛める人々は少なかった。

そして、舛添が自らのためには都の財源も惜しまなかった疑いで都知事を
辞した後、改革の希望を背負った小池都知事が生まれた。そして、彼女が
行ったのも経済的な視点からの東京五輪会場の見直しであった。そして、
東京五輪のコンパクト理念は、ボート会場を宮城県の長沼ボート場に持っ
ていく案に揺れた。これにはさすがにスポーツ界も抵抗を示した。結果、
海の森水上競技上の建設費が見直され、もとの鞘に収まった。この間に
私はテレビのワイドショーや朝まで生テレビも含めあらゆる情報番組に連日
出場し、スポーツの理念を守ろうと必死に戦った。今思えば、どの番組に
出ても会場は完全アウェイであった。孤人奮闘?!

しかし、どうだろう。本日7月24日は東京五輪まであと1年の節目である。
テレビ各局がオリンピックが来ます!素晴らしい!と盛り上げている。海の
森水上競技場やカヌー会場が映し出され、絶賛される。今から3年前には
みんな大反対していたと思うのだが。

問題は交通渋滞である。1964年の東京五輪が残したものとして、新幹線
と首都高が良く取り上げられる。そして、その首都高は当時も工期との関係
で理想的なものにはならなかった。しかし、東京五輪後、その首都高は大き
な改修もされることなく、今日に至り、日常的に交通渋滞で悩んでいる。五
輪開催時には1000万人を超える人々が集まるという。にもかかわらず、2020
年東京五輪のために高速道路の一本もできる計画がなかったのか?

五輪を開催する限りは選手第一であり、選手が選手村と会場の間をスムー
ズに往来できる環境が必要だ。練習や試合に遅れることがあってはならない。
東京が立候補した時には、実はGHQのマッカーサー最高司令官が建設を
指示したという伝説の「マッカーサー道路」があり、2014年3月26日に完成
している。これにより渋滞の緩和が図られるはずだった。そして、この延長線
上に豊洲、有明があった。選手村からの移動に渋滞はなくなる。しかし、こ
れに待ったがかかった。小池都知事である。築地市場の豊洲移転見直しの
ためである。その結果、延長工事の開始が遅れ、東京五輪に間に合わなく
なった。

もし豊洲移転がスムーズに進展していれば、交通渋滞への懸念は大きな問
題とならなかったはずである。実際もめたけれども小池都知事が提言した前
政権へのアンチテーゼはことごとくもとの鞘に収まっている。

もし政治がスポーツに敬意をもって接すれば、東京五輪会場問題も豊洲問
題も五輪主義の視点からスマートな判断がなされたであろう。猪瀬元知事が
決めた計画ではなく、スポーツが決めた計画としてリスペクトをもって東京
五輪開催に臨めば、今抱えている様々な問題が解消されていたであろう。

本日から行われている交通対策テストは、政治がもたらした徒労なのである。

(敬称略)

2019年7月24日

明日香 羊
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編集好奇
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東京五輪のチケットは取れたんだけど、部屋がとれない!
という問題で、テレビに呼ばれた。組織員会が46000室も
抑えているからだ。というのだが、これは契約上も現実上
も仕方ない。ホテルが今とれない本当の理由は、ホテルが
五輪期間マーケティングに入っているからである。
次号でお伝えできればと思っています。

春日良一

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考?ご期待
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次号はvol.405です。
(1998年からの)
スポーツ思考
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日刊ゲンダイで連載!
「実践五輪批判~20年東京五輪これでいいのか?~」
第八話は7月18日掲載。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/3625/

NHK大河「いだてん」を思考すると題して始めたブログ
「純粋五輪批判」も、第八話まで。
https://genkina-atelier.com/gorin/

哲学者カントの純粋理性批判と実践理性批判から拝借
「実践」では実際に五輪がオリンピズムを実現しているのかを批判
「純粋」では大河を触媒にオリンピズムの本当を解説

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